SSH(スーパーサイエンスハイスクール)

茶畑 SR times 第1号 「合同巡検特集号」


 今回、「茶畑 SR times」という名称で学術研究の取り組みをまとめること
になりました。この題名は学術研究委員が考えてつけたものです。「SR」とは
「Scientific Research」、日本語で「学術研究」という意味で、 「科学
的な思考の上で研究を行うこと」を目標とする学術研究に適うものと考えてつ
けました。第1号では、7月3~4日にかけて行われた合同巡検をテーマ
として書いていきます。今回の合同巡検では、地歴公民科で三内丸山遺跡
の調査、地学科で浪岡の地層の観察、生物科で海岸に生息する生物の調査
を行いました。

  • <第一日>

    SR1号写真1【地歴公民科実習】
     1日目、私たちは朝早く仙台一高付近の連坊都市計画街路に集合し、青森に向けてバスで出発しました。移動 には約5時間かかり、クラス毎の各バス内では、重要なチェックポイントの確認を行ったりして過ごしました。
      青森に到着すると、はじめに三内丸山遺跡に行きました。三内丸山遺跡では、4つに分けられた研究テーマ、 「世界史の中の三内丸山遺跡」、「三内丸山遺跡の立地と広がり」、「三内丸山の生活」、「さまざまな地域地の交流・交易」に沿って調査を行いました。
    SR1号写真2 その際、ボランティアガイドの方がクラス毎に1人付き添い、説明して下さ いました。 具体的に、掘立柱建物跡、竪穴住居跡、盛土、墓の跡などの遺跡を見学しました。特に、大型掘立柱 を復元したものは写真とは比べ物にならないほどの迫力があり、圧倒されました。その後は各自で縄文時遊館を見学しました。館内には、様々な展示や、 レストラン、ミュージアムショップなどがあり、それぞれが時間内で見学などをし、有意義な時間を過ごしました。 今回見学した三内丸山遺跡をはじめとする、「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」は、現在世界遺産登録を目指しており、地元の方々の努力により、平成21年1月5日にはユネスコの世界遺産暫定一覧表にも記載されました。三内丸山遺跡が世界遺産になる日は、そう遠くはないかもしれません。
    【地学科実習】
    SR1号写真3 三内丸山遺跡を見学した後、浪岡へと移動しました。浪岡では、大釈迦層、鶴ヶ坂層、前田野目層を見ることができます。これらの地層のスケッチをしたり、写真を撮ったり、弘前大学の根本直樹先生の説明を聞いたりして、地層についての知識を深め ました。 大釈迦層に含まれる化石、鶴ヶ坂層を構成する軽石や凝灰岩、前田野目層に見られる斜交葉理などから古環境を探ることができます。実際に、根本先生の研究によって、 大釈迦層の有孔虫化石から、当時の海洋表層と海底の古環境が推定されたり、津軽海峡に暖流が流れていた( 茶畑 SR times 第1号「合 同 巡 検 特 集 号」 H24年7月20日発行 発行元:宮城県仙台第一高等学校 1学年学術研究委員会) ことや小さな島がいくつかあったことが明らかになったりしています。時には私達が生活する大地に目を向けてみることも大切かもしれません。観察後はホテルへ向かい、宿泊しました。

  • <第2日>

    【生物科実習】
    SR1号写真4 2日目、私たちはホテルから徒歩約30分で、青森県陸奥湾にある、浅虫の東北大学浅虫海洋生物学教育センター前の海岸へ行き、 班毎に生物実習を行いました。実習を行う前に、あらかじめ学校で研究テーマを決定していたので、当日はスムーズに活動することができました。
    SR1号写真5 研究テーマとしては、「フジツボの生態~潮汐と索餌について~」、 「カニの鋏の大きさと環境の関連~イワガニとイボトゲガニを比べて~」などがありました。海岸では、海藻類や貝、カニや、ウニ、ヒトデ、イソギンチャクなど、様々な海洋生物を観察することができます。
     実際に、ヒジキ・ホンダワラ・フジツボSR1号写真6・ムラサキイガイ・イワガニ・イボトゲガニ・キタムラサキウニ・バフンウニ・イトマキヒトデ・クモヒトデ・ヨロイイソギンチャク・ミドリイソギンチャクなど、 様々な生物の生息を確認することができました。また、 海岸の近くでは、ハマエンドウ、スカシユリ、トベラなどの、海岸地域に生息する、様々な陸上植物を
    SR1号写真7見ることができました。
     調査時間は約 3 時間でしたが、天候にも恵まれ、有意義な実習となりました。夏休み明けには、作成した班毎のポスターと各自のレポートの発表の場を設ける予定です。

  • <アンケート集計結果>

     今回の巡検についてのアンケートから抜粋したものです。この巡検がほとんどの生徒にとって意義のあるものとなりました。

Q1 もっと深く知りたいと思った  
1 よくあてはまる 153人 48.4%
2 ややあてはまる 136人 43.0%
3 あまりあてはまらない 27人 8.5%
4 全くあてはまらない 0人 0.0%
Q2 総合的にこの研修に満足した  
1 よくあてはまる 213人 67.4%
2 ややあてはまる 91人 28.8%
3 あまりあてはまらない 12人 3.8%
4 全くあてはまらない 0人 0.0%

       

  • <編集後記>

     私達は、初めて「茶畑 SR times」を編集して、この新聞を見て頂いている方々に、
    いかに自分達の活動を 分かりやすく、そして正確に伝えることが難しいかを知ることができました。また、今回の編集に当たって、 新聞用の資料などを十分に準備し切れなかったという反省点も挙がりました。そこで、次回からは新聞用の情 報もしっかりと集め、この新聞を見て頂いている方々に、さらに「面白い」と思ってもらえるような新聞を目指して、編集に努めたいと思います。これからもよろしくお願いします。
                                 〈学術研究委員 午來・近藤・栗村〉

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