SSH(スーパーサイエンスハイスクール)

茶畑 SR times 第27号 「英国ケンブリッジ大学 海外研修」

SR27号ロゴ

SSH 英国ケンブリッジ大学 海外研修報告


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 2014年8月5日~11日の7日間,本校SSH事業の一環として,イギリスCambridge大学海外研修が実施されました。英国は科学技術により成立してきたという歴史をもち, その中でもCambridge大学はノーベル賞受賞者も世界の大学や研究機関では最多を数える大学です。これまでWPI合同シンポジウムや各種の国内発表会で発表してきた学校代表8名は本場の英国で, その研究成果を英語でのプレゼンテーションを行い,現地の研究に携わる方々から貴重な講演や実験などを受けてきました

[1日目 日本から英国Cambridgeへ]


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 私たちは羽田空港よりロンドンヒースロー空港へ向かいました。12時間のフライトから空港に降り立つと,日本と英国との環境の差というものを改めて思い知り, 英国に来たのだと実感することができました。これからこの地で体験することに不安を抱きつつも,見聞きすることをできるだけ自分のものにしてやろうと意気込んでいました。 夜遅く,宿泊するCambridge市内のトリニティーホールの学寮に着きました。

[2日目 Department of Chemistry(化学)]


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 到着した翌日から早速Department of Chemistryにて,英語による化学のプレゼンテーションを行いました。いざプレゼンテーション発表を前にすると緊張でうまく話せるかどうか不安がありましたが, 無事に終えることができてよかったと思います。また,その後もCambridge大学の教員や講師の方々による化学の講義や実験,そして問題演習をしてとても充実した時間を過ごすことができました。

[3日目 Cavendish Laboratory(キャベンディッシュ研究所)]


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 3日目に訪問したのはCavendish Laboratoryです。ここは,1871年に作られた「核物理学のメッカ」と呼ばれる研究施設で,初代所長は電磁気学の理論的な研究で有名なマクスウェルです。 私たちはそこで当時の本物の実験器具の見学,物理分野の発表,それに関する質疑応答を英語で行い,我々が英語を母語としないにもかかわらず, 我々の英語での発表が十分に理解できたというコメントを現地の研究者の方々からいただき,私たちの自信となりました。

[4日目 Trinity Hallキャンパスツアー・日本人研究者座談会
                                   (Cavendish Lab)]


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 この日の午前中には,Cambridge大学の構内施設・研究施設の見学がありました。Cambridge大学付属の図書館は沢山あり,少し歩くと別な図書館に辿り着くといった感じです。 そのうえ,それらの図書館は24時間学生に解放されており,日本と比べて非常に学習に適した環境であると感じました。
 午後はCavendish研究所で日本人研究者の方によるプレゼンテーションおよび座談会が行われ,海外から見た日本に対するお話を国内にいるのとは異なった視点でしていただきました。 また,私たち一人一人との個別相談も実施していただき,本研修の中でも最も有意義な時間の一つとなりました。

[5日目 Royal Observatory, Greenwich
            (グリニッジ天文台)・The British Museum(大英博物館)]


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 グリニッジ天文台研修では,本初子午線の見学およびガイドの方からその歴史について英語による解説をいただきました。グリニッジ天文台が位置する丘陵よりロンドン市街を俯瞰しましたが, その景色に感激したのを記憶しています。
 大英博物館では,有名なロゼッタストーン,古代ギリシアの彫刻,エジプトのミイラなどを見学し,解説をしていただきました。ロゼッタストーンについては, ナポレオンのエジプト遠征時に発見され,その後ナポレオン戦争の敗戦によってイギリスの手に渡った歴史の経緯を聞き,その歴史の実体が目の前にあることを実感し, 非常に感慨深いものを感じました。

[6日目 Natural History Museum
                (自然史博物館)・Science Museum(科学博物館)]


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 イギリス最終日となる6日目の研修では,自然史博物館および科学博物館で研修を行いました。自然史博物館では,世界で発生したさまざまな災害についてのブースを見学し, その中には,東日本大震災や阪神・淡路大震災についての言及もありました。阪神・淡路大震災については揺れを体験できるブースが設置されており, その日本の災害に対する注目度の高さに意外性を感じました。科学博物館においての研修では,イギリス産業革命の象徴たるニューコメンの蒸気機関, ロケット号の展示を見学しました。また,宇宙開発用ロケットの始祖であるドイツのV2ロケット,そしてJumoエンジンの展示を見て,とても70年前のものとは思えない, その技術力の高さに驚きました。戦争に関する展示も多く見られ,日本ではあまり語られない事実についても知ることができました。

終わりに(編集後記に代えて)


 私たちがこの研修で得たものといえばまちがいなく,新しい視点による物事の見方です。日本では知ることのできない事実,今まで全く考えたことも無かったような人生の選択肢が増えたことが最大の成果でありましょう。 また,異文化に触れるという体験も非常に有意義なものでありました。このような経験は日本国内では決してできない,外国を訪れてこそできる経験です。 異文化の中で言葉の問題を考えるのであれば,この先誰もが外国へ行ったり,あるいは外国人や外国語と接したりする機会は多くあります。そうした展望の中で, 高校時代に英国に行ってきて,生の英語が朝から晩まで耳に入り,講義も質問も受け答えも外国の言葉でしなければならない環境は,貴重だったと思います。 その言葉もある程度理解する事が出来たのならば人生はもっと楽しいに違いありません。実際に生の英語に触れ,自分の英語力を試すという場面でもとても良い経験になりました。
 来年度も,この研修は行われると聞きます。来年の研修には是非,深い事前学習と英語の勉強をして,英国の研究者との会話,意見交換を楽しみ, 日本国内ではできない経験や外国人の物の見方・価値観・文化,それに自分にはない新たな発見・発想を吸収して日本に帰ってきてほしいと思います。 最後にこのような機会を与えていただいた仙台一高の先生方と両親に感謝して編集後記といたします。
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(ケンブリッジ研修団
SRtimes編集員
高橋・斉藤・加藤)

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