SSH(スーパーサイエンスハイスクール)

茶畑 SR times 第8号 「第1学年 合同巡検講演会」

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  • 合同巡検講演会 『浅虫海岸の生物と海洋生物調査』

    SR8号写真1 5月31日(金)の第6校時に合同巡検講演会(生物分野)が行われました。 生物分野の講演会は,東北大学院生命科学研究所付属浅虫海洋研究センター助教の武田哲先生をお招きしました。今回の講演会は7月9日・10日の合同巡検の際に生物実習を行う青森浅虫海岸についてのお話しでした。内容は,海岸が常に陸上となっている潮上帯,潮の満ち引きによって陸上となったり海水につかったりする潮間帯。そして,常に海水につかっている潮下帯の3つの区画に生息している生物についてでした。以下に,潮上帯・潮間帯・潮下帯それぞれについて紹介します。
    【潮上帯】  
     潮上帯は,地表の温度が50℃~60℃近くなるため,乾燥と時折かかる潮水に強い生物だけしか生息できず,潮下帯・潮間帯に比べ生息している生物が少ないという特徴があります。  
     ○タマキビ・アラレタマキビ(特徴;粘液を出して岩にくっつき,岩についている海藻
      を食べている。)
     ○カモガイ(特徴;私たちが家に帰るように,自分の帰る場所が決まっている。そ
      の場所をホームという。)
    【潮間帯】  
     潮間帯は,海水がかかることによって,温度が大きく変化します。そのため,激しい温度変化に耐えることの出来る生物が生息しているということが,特徴としてあげられます。
     ○ムラサキコガイ(特徴;2種類の酵素からなる足糸で岩の表面にくっついている。)
     ○イボニシ(特徴;肉食。貝殻に穴を開け中身を食べる。)
     ○ヒラガイ(特徴;8枚の貝殻で背中を覆う。湿ったところを好む。)
    【潮下帯】  
     潮下帯は,常に海水につかっているため,環境の変化がなく,潮上帯・潮間帯に比べ環境が安定しています。このことによって,生息している生物が多く,生物同士の競争が激しいです。
     ○エゾヒトデ・イトマキヒトデ(特徴;ヒトデは胃袋を体外に出し,その胃袋で食物を
      包んで消化液を出し,そのまま消化・吸収する体外消化を行う習性がある。)
     ※浅虫海岸には例に挙げた生物よりも多くの生物が生息しており,30~40種類
      が生息している。
    SR8号写真2 ◆学術研究委員より
      今回の講演会では,合同巡検に向けて,有益な話を聞くことが出来たのではないでしょうか。実地での研究が迫っている中,専門家の先生からの新しい知識は,実験の事象や結果を多面的に見る上でとても大きな役割を果たすと思います。例えば,小さな岩場にあっても,日光の当たり方や波の有無などで生息している生物が変わってくるのも,自らの見解を深める専門的な知識です。この知識を知っている人と,知らない人とでは,同じものを見ても前者の方がより深く理解できるのではないでしょうか。
     また,北爪先生がおっしゃっていた事を覚えているでしょうか。私たちの先輩が合同巡検の時にたまたま,当時最古のエビ化石を発見し,それがきっかけで,その分野に興味を持ち,今では日本の化石研究者の第一人者であるというお話です。こんな運命的なことがあるかもしれません。また,そうでなくとも,一高に戻ってくる時には,何らかの発見をしてくるはずです。一高でしか行けない巡検という事を意識して,1泊2日を有意義に過ごして欲しいと思います。

  • 合同巡検講演会 『縄文時代の東北地方』

    SR8号写真3 6月14日(金)の第6校時に合同巡検講演会(考古学分野)が行われました。 考古学分野の講演会は,東北歴史博物館企画部主任研究員の佐藤憲幸先生をお招きしました。今回の講演会の題材となった縄文時代は,今から1万5000年ほど前の,土器,弓矢,磨製石器等が使われ始めた時代を指します。今回巡検で訪問する三内丸山遺跡は,海や山の幸を共有しながら生活するために丘陵の末端部に発達した遺跡です。 以下に今回の講演会の感想を掲載しました。
     ○ 最近の研究で今まで考えられていた歴史が,くつがえされていることを知って驚
       きました。中学校で学んできた縄文,弥生時代の様子をより詳しく学ぶことがで
       きて,とてもためになりました。特に,それぞれの時代に生きていた人々の骨格
       や,顔立ちなど細かい箇所まで教えていただいたおかげで,ますます歴史に興
       味を持てました。これからも研究の発達により,歴史の新たな発見が増え,多く
       の人々が歴史に興味を持つような社会が作られるといいと思いました。
     ○ 今回の講演では新しい発見がたくさんありました。一つあげると,現在米作りが
       盛んな東北地方において弥生時代は米作りが受け入れられなかったことです。
       しかしよく考えると東北地方の寒冷な気候は確かに米作りに向いていないなと
        納得しました。このことも含め合同巡検に向けとてもためになる講演でした。
     ○縄文時代は,狩猟が中心で,一つのところに留まらない生活をしていると思ってい
       たので,講演を聞き,驚きました。それと同時に,私たちの習った歴史は,どんど
       ん改められていくのだなあと感じました。大人になったとき,どんな発見がされて
       いるのか楽しみです。今日の講演会で学んだことをふまえて,巡検を充実させた
       いです。
     ○ 今回の講演会で,自分の縄文時代についての考えが大きく変わりました。僕は
       文理選択で歴史を取る予定なので合同巡検のみならず来年の学習にも役立つも
       のでした。

    ◇生物実習についての留意点◇
      とにかく準備を万端にして,集中して取り組みましょう。頭だけではなく手・足・口
      を使って"行動"をすること(本で調べる&人に聞く&意見を言う&試しにやってみ
      る)!
    ★ 事故に注意!場所も危険、実験操作もものによっては危険です。準備を怠らな
       いこと。
    ★ 班員一人一人がリーダーシップを発揮し研究をグイグイ進めよ。研究に絶対解
       はないのだから、恐れずに自分のideaを表明して、一人一人が班の研究をリード
       しよう。

  • <編集後記>

    SR8号イラスト  今回の茶畑SR times出来はどうだったでしょうか?私達一年生の学術研究委員は初めての茶畑SR times作成で,正直戸惑いもありましたが,委員全員で協力し合い先生方の支えもあり,なんとか完成することができました。合同巡検では講演会で学んだことを生かし,納得のいく研究ができるようにしましょう。                 〈学術研究委員) 

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